由里りんのぷらいべ~となお時間

白石由里が、たびてつの記録、ヲタの記録、その他ぷらいべ~と(笑)な出来事をいろいろと語るブログ♪

小田和正さんコンサートレポート:ツアー2022「こんど、君と」(ツアー最初日! 福島県郡山市1日目・2022年6月3日)

今回の郡山市(ビッグバレットふくしま)でのコンサートは、ツアー「こんど、君と」の最初日でした♪ 思えば、ツアースタートの日に参加したのは、初めてでした♪

少し遅くなりましたが、簡単にレポート・感想を記したく思います♪ セットリストについては、前の記事に記しましたので、ごらんください♪ また、当然ながらふんだんにネタバレが入ってますので、都合の悪い方は読むのをご遠慮ください。また、私の記憶に専ら基づいており、誤りがあるかもしれませんので、お気づきの点はご教示いただければ幸いです。

さて、コロナ禍の影響ゆえか、今回はオンステージ席はありませんでした。2002年以来続いてきたオンステージ席が無いのは、やはり寂しいですが、致し方ありません…。また、声出しなどは自粛が求められていました。観客側もどこまで小田さんに対するエールを送っていいかを図りかねていましたし、様々な戸惑いが交錯する中でコンサートは始まったと言ってもいいでしょう。

定刻になって数分した頃に、オープニング映像が流れまして、会場は大きな拍手で満ちあふれました♪ 映像の中で、前回ツアー(2019)での小田さんが「また会おうぜ!」と叫ぶ場面があり、観客の胸には熱いものが溢れ、大きな拍手がわき起こりました♪

そして、『風を待って』の映像を経て、見覚えのある短髪に白い上着の人物がステージに♪ そう!!! 小田さんがコロナ禍を乗り越えてついにステージに登壇♪ 所々から歓喜の声が挙がりましたが、コロナ自粛面もあり、決して大きな声援がわき起こったというわけでもありません。それでも、拍手の大きさはそれを補って余りある大音量♪ 「また会おうぜ!」の約束を果たしに、小田さんはステージに再び帰って来てくれたのです♪ 

1曲目はこの3年間の間に発表され配信中の『風を待って』です♪ 歌詞中の「It's going to be all right」は、その後に続く「大丈夫」の意味♪ コロナ禍を乗り越えていまここに立っている我々への小田さんからの優しいメッセージソングです♪ 「今は戻らないから 大切なんじゃなくて 今を重ねて明日へ つながって行くから」……明日を向いて歩んで行こうという小田さんからのエール……後述する今回披露の新曲群では、すべてこのような小田さんからの優しくかつ力強いメッセージが、我々に対して贈られているのです♪

小田さんも、3年ぶりのコンサートで緊張しているのか、そして、コロナ禍の中での開催に複雑な想いもよぎっていたのか、声は震えているようにも思えましたし、感極まっていたところもあったかもしれません。しかし、あのハイトーンな歌声は、74歳にもかかわらず変わらず美しい♪

2曲目に『会いに行く』…まさに、我々が歌って欲しかったメッセージソングです♪ この歌のとおり、小田さんは待っていた我々ファンのもとへ「会いに」来てくださいました♪

3曲目『愛を止めないで』のあと、メンバー紹介が為されました♪ ベースの有賀(ありが)さんが最後に紹介されてましたが、腰をいためておられるとのことで、ステージでは派手な動きが出来ないとのことですが、なんとか今回ステージに現われ、演奏を披露してくださいました。

なお、小田さん、実は有賀さんの紹介をド忘れしてしまっておられたみたいです。スタッフから「有賀さん…」とかなんとか、イヤホンに通信が来たらしいのですが、当初は“ありがとう”を言い忘れているのかなとか勘違いされていたとのこと。だから、メンバー紹介の最後が稲葉さんじゃなくて有賀さんだったわけですね!(笑)

小田さんは、コロナ禍の中、ツアーが、コンサートが、本当にやれるのかが不安だったようです。それだけに、この初日のライブは、格別な想いがあられたようです。小田さんは今回の課題・テーマとして「楽しく、楽しく、乗り切る」ことだと強調して話しておられました♪

4曲目の『Re』(アール・イー)は、「季節外れですが…」と前置きしながら歌っておられました。小田さん的には思い入れのある歌のようで、これまでのツアーでも結構な頻度で歌っておられますね♪

6曲目『水曜日の午後』のあたりだったかと思いますが、これまでの音楽人生において、辞めたいと思っていた頃なのだろうなとかいうお話をされておられました。あらためて歌詞を聴くと、なるほどなーと思います。この歌を創られた頃の年齢を考えても、そういう年代だったのだろうなと考えさせられますね。

それはそうと『水曜日の午後』…オフコース最初のアルバムですから、すごく古い曲でして、ガチなオフコースファンじゃないのわからないのでは??? 私はよく知ってますが♪(爆) なお、2011年ツアーおよび2012年東北ツアーにおいて、メドレー内でこの歌が少し歌われてますが、今回はフルでの熱唱です♪ なお、生ピアノを弾かれながらの熱唱でした♪

脅威なのは、この歌が小田さん20代の発表なのに、74歳の小田さんが変わらぬキーで歌い上げたことでありましょう♪ 美声を保ち続けている小田さん…普段から身体トレーニングも欠かさないとは聞いておりますが……この美声はやはり、奇跡としか言いようがありません♪♪♪

7曲目『言葉にできない』は、引き続き生ピアノであり、しかも!!! まさかのオフコースバージョン!!! 今では明治安田生命のCMでお馴染みのアレンジで歌われているバージョンがお馴染みですが……まさかのオフコースバージョンのアレンジには、鳥肌が立ちました!!! この歌は、オフコース時代に小田さんが泣き出して歌えなくなってしまったことで有名な歌でありまして……まさか、小田さん、今回も泣いちゃうのでは???……と気がかりでしたが……しっかりと歌い上げておられました♪ ファンの皆様は、感極まったことでありましょう!!!

9曲目『キラキラ』のあとは、ご当地紀行です♪ 内容はこれまでの東北各県におけるご当地紀行の
総集編がメインでして、若い小田さんの映像が多数でした♪ また、今回は阿武隈川へ行かれたり、校歌の作曲をされた「福島県立喜多方高等学校」へ行かれたりしてました♪ 喜多方高校については、作曲はしたものの高校にまだ行けずじまいだったとのことで、今回あらためて行かれたようです。平日で授業中ということもあり、小田さんは外観をご覧になるだけで校内への訪問はなさらなかったですが、サプライズ的に行かれてもよかった気もします♪(笑)

後半最初の曲でもある10曲目は『so far so good』です♪ これまで発表されてきた中で最新の曲です♪ 震災やコロナ禍といった困難を乗り越え、今を懸命に生きている我々に対する、エールの歌です♪ 「春は来て 春は行く 生きて行けば また 時は来る」「この街に また春が 帰って来た」……我々が力強く生きて行く限り、必ず「春」が来ます。小田さんもこうやって私達のまえにやってきてくださったのですから♪

12~14曲目『Yes-No』『ラブ・ストーリーは突然に』『YES-YES-YES』は、もはやコンサート後半の盛り上がりの定番ですね♪♪♪ 小田さんの美声の奇跡は既に上述いたしましたが、あらためて変わらぬ小田さんボイスに、胸が熱くなります♪

16曲目『ナカマ』は最新曲で、このステージが最初の披露かと思います♪ 今月半ば発売のニューアルバムにてあらためて聴けますので、楽しみにしたく思います♪

17曲目『生まれ来る子供たちのために』もライブでは結構お馴染みになりましたね♪ 生ピアノでの熱唱でした♪

19曲目『こんど、君と』は、今回のツアータイトルにもなった歌でもあり、しかもNHKみんなのうた」の60周年記念プロジェクトに創られた歌です♪ この歌もまた、コロナ禍を乗り越えた我々鼓舞するエールであります♪ そして「声を合わせてあの歌を いつかみんなで」…というメッセージの部分で、小田さんはついに感極まって歌えなくなってしまい、会場からはエールの大きな拍手が!!! 様々な自粛を強いられ苦しかった我々と、皆へ歌を届けられずに苦しんだ小田さんの気持ちが、一体となった瞬間でした!!!

20曲目『君住む街へ』が、本編最後の歌になりました。タイトルどおり、歌を通じて小田さんは、再び私達との再開を誓ってくださいました♪ ハイトーンボイスは言うまでもなく、トレーニングを積まれて若々しい小田さんとの再開を、信じていこうではありませんか!!!

一旦退場のあとは、アンコール!!! 小田さんはツアーグッズでもある黒いTシャツを着ておられました♪ 「珍しいね」と周囲のファンの方が仰っていましたが、確かに、白いウェアのイメージがある小田さんとしては、これは珍しいかも!!!

アンコール1曲目『その日が来るまで』には感極まりました!!! 思えば、震災翌年の2012年の東北ツアーのために書き下ろされたこの歌は、我々にとって10年後のいま、再び必要な歌でした。震災は未だ終わったとは言えず、とくにこの福島県はそうでしょう。加えて、コロナ禍をはじめとする困難が様々に立ちはだかる中、小田さんがこの歌をあらためて東北の我々に届けてくださることは、とても尊い体験であります!!!

アンコールは、上記の『その日が来るまで』を含めて、途中での一旦退場も交えて全部で5曲でした。『またたく星に願いを』では、巨大風船が無いのが寂しい限りでしたが、アンコール定番のこの歌ではやはり盛り上がりましたね♪ 最後の歌はアカペラにてバンド全員で歌う『また会える日まで』……ここでも歌を通じて小田さんは、私達ファンとの再開を約束してくださいました♪

……以上、本編20曲、アンコール5曲の全25曲でした。18時半開演でその後しばらく経ってからの開始であり、終了時刻が確か21時14分頃でしたので、実際には約2時間半のステージでした。震災後のツアーは3時間程度がだいたいだったと思いますし、曲数から考えても、今回はやや短めだったかなとも思います。小田さんの年齢とか、あるいはコロナ対策上の関係とか、諸事情でやや短めなのかもしれません。

今回はやはり、コロナ制約というのが大きな影を落としておりまして、来場可能観客数が制限されたり(この会場は以前1日あたり7000人台だったのが、今回は5000人台に制限)、観客も声援や客席同士のおしゃべりの自粛が課され、小田さんもマイクを向けたり客席に飛びこむといったことができず、オンステージ席も設けられませんでした。小田さん自身、本当にライブがやれるのかが様々に心配だったみたいで、ステージに立ってようやくほっとされたようなことを仰っていたように思います。だからこそ、『こんど、君と』では感極まって歌えなくなってしまわれました。我々も、小田さんが実際にステージに現われるまで、本当に小田さんに会えるのか、その瞬間まで半信半疑だったと思います。それだけに、このツアー最初日は、小田さんにとっても、ファンにとっても、かけがえのない貴重な時間でした♪

あらためてこの大変な中、私達に会いにきてくださった小田さんとバンドの皆様、そしてツアー関係者の皆様に、心から感謝申し上げます♪

どーも、ありがとう!!!

「また会える日まで」楽しみに待ちたいと思います!!!