由里りんのぷらいべ~となお時間

白石由里が、たびてつの記録、ヲタの記録、その他ぷらいべ~と(笑)な出来事をいろいろと語るブログ♪

いわゆる「日本アルプス」という呼称に違和感を私は感じる

スルー力の無い方は読むのをご遠慮ください(笑)
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恩師、元上司、元同僚など、何人もの登山好きな方と今までにご縁があったのですが、彼らの会話を聞いていると、「北アルプスが〜」などという言いぶり、すなわち「アルプス」という言葉ががよく出てきたりするわけです。

私にとっては「アルプス」という言葉をそもそも最初に聞いたのが、アニメでもお馴染みの「アルプスの少女ハイジ」なわけでして…つまり、私にとっての「アルプス」っていうのは、正真正銘の本来のアルプス…つまり、ヨーロッパにあるアルプスなわけです。端的に言えば「アルプス=スイス」っていうあまりに単純すぎるイメージだったりするわけです(爆)。まあ、アルプスっていうのはそもそもアルプス山脈なわけでして、スイスに留まらず、ヨーロッパの数カ国にわたってまたがる大規模な山脈であります。

そんなわけでして、私もかつて登山好きな方々の会話の中に「アルプス」っていう言葉が出て来た際には、当然ながら「へえ……あの(「ハイジ」の舞台であるヨーロッパの)アルプスに行ってきたのかあ! すごいなあ!」と反射的に思ってしまっていました。それにしても、意外に多くの方の口から「アルプスに行った」とか「アルプスを眺めながら…」とかいう言葉が発せられるのが耳に入るわけですよ。みんなそんなに「アルプス」とやらに行ったり眺めたりしたことがあるのかよぉ???……とか、思っちゃうわけですよ。つまり「そんなに皆様、海外行ってんの???」……とか、庶民の家庭に育った私にとっては、実にバブリーというか、金の無駄遣い的な話にすら思ってしまったわけです。だって、やはり海外…それもヨーロッパに行くのって、金と時間を費やす行為ですからねえ。しかも、海外って、言葉の不安とか治安の不安とかその他諸々の不安がやはりあるじゃないですか! そういった点からも庶民な私には信じられないわけです。

……しかし! 何度も「アルプス」という言葉を耳にしているうちに、次第に私もある事に気がつきました。まず、どう考えても外国に行っているとは思えない人が「アルプス」を語るのですよ。しかも、よくよく内容を聞いていると、どうも行っている先がやけに近い気がすると言うか、ヨーロッパの話では絶対に無いというか…それって実は日本国内ぢゃね?……的な感じというか……あと、そもそも彼らの発言では単に「アルプス」という場合もあれば、「北アルプス」とか「南アルプス」など「南北」がついたりするわけでして……なんか変だぞ???……とか次第に思ってくるわけなのでした。

どうも、彼らの言う「アルプス」っていうのは、まず間違いなくいわゆる「日本アルプス」のことを指しているようだということに、私はあらためて気がつきました。どうやら日本の登山家の間では、「アルプス」という言葉を当たり前のように「日本アルプス」として使用しているようです。

この事に気付いた時、言葉は悪いですが、私はつい反射的に思ってしまいました。「くだらねえ!」と……。

そもそも「日本アルプスって何?」っていう人達も結構いらっしゃることでしょう。いや、わかんなくていいと私は個人的に思うのですが(笑)……詳しくはネットで検索すれば、Wikipediaくんなどをはじめ、すぐに意味がわかると思いますが……要するに、中部地方にある3大山脈である飛騨山脈木曽山脈赤石山脈(※この3つは中学校の社会科の地理の勉強にて習っていますのでわからない方は復習しておきましょう)のことを「日本アルプス」と称するらしく、しかもそれぞれ順に「北アルプス」「中央アルプス」「南アルプス」と称するのだとか。なお、これらの山々を「日本アルプス」と称したのは、イギリス人の宣教師なのだとか。

なんかですね……ちゃんとこれらの山々には「飛騨山脈」などのれっきとした名称があったりするわけでして……こういった日本語としてのきちんとした名称があるにもかかわらず、「アルプス」を称するのって、あくまで私の個人的な意見ですが、ヨーロッパの本来のアルプスに対してもある意味失礼な気がしますし、日本のこれらの3大山脈に対してもある意味失礼な気がするのです。例えて言うなら「チョモランマをエベレストと称する」とか「イヌイットエスキモーと称する」といった類と似たようなものと言いますか…。まあ、あくまで私の個人的な意見ですが(←大事なことなので2度言いました(笑))。

登山愛好家の方って、こういう呼称に違和感って無いんですかね? 本当に山を愛するならば、日本語で山の本来の名前を称するのが、山への敬意なんじゃないかなあ?とか私は個人的には思うのですが……まあ、私は登山経験はそこそこあるにせよ、登山愛好家という程では無いので、専門外の立場ゆえよくわかってないのかもしれませんが……でも、違和感感じるのですよね。中学の地理の時間に3つの山脈の名前と位置を頑張って覚えた私としては、やはりきちんと日本語の名称でこれらの山を称して欲しいなあと思うし、その方がわかりやすいと思うのですが…だって! 「アルプス」とか言われたって、どこの場所かわかんないぢゃん! 「飛騨山脈」とか言われれば、「ああ、岐阜のあたりか」などとわかりやすいじゃないですか! まあ、その後、高校で地理を選択しなかった私が言うのもなんですが(爆)

命名したイギリス人宣教師の方がどういうつもりで「日本アルプス」と称したのかはわかりません。まあ、自分の馴染みのあるヨーロッパの風景が思い出されて、親しみを込めてそう称したのかなあ?……とかいうのが好意的解釈でしょう。「日本の素晴らしいあの山々の光景は、我らヨーロッパで例えればまるでアルプスのように素晴らしい」…的なことなのかなあと。それ自体は普通の感じ方でしょう。でもやはり私は思うのですが……日本人がやたらに日本の山に対して「アルプス」と言うのは、何か違うんじゃないか?とか私はやはり思ってしまいます。日本人の悪い癖で、とにかく横文字を有難がるってうのがあるじゃないですか! 要するに「アルプス」っていう言い方も、それと同じ事なんじゃないかな?と私は思っちゃうわけです。

そういや先日、確か若い日本人が登山で遭難してお亡くなりになったニュースがテレビで流れました。そのニュースでアナウンサーが言った「アルプス」という発音が耳に入った私は反射的に「ヨーロッパへ登山旅行して不幸にもお亡くなりになったのか」と思ってしまったのですが、テレビ画面をよく見たら「北アルプス」と書いてあって、要するに日本……つまりは飛騨山脈だったわけです。思わず私は「ニュースのクソったれ」と思っちゃいました。ニュースはせめて、日本語の地名でわかりやすく場所を伝えるべきなんじゃないか?……と私は思うわけです。

こんなことを書くと、一部の登山愛好家の方とか、あるいは「南アルプス市」にご在住の方とかは、もしかしたらご不快に感じるのかもしれません。まあ、途中で書いているとおり、あくまで個人的意見です。その点、ご了解のうえ、大人の態度でスルーしてください(笑)。ただ、「南アルプス市」っていう市名って、実際住民の方の中にも反対意見が多数あったらしいとかネットのどこかに書いてあったような気がしますが……まあ、当然の意見かと(笑)。いずれにせよ私の個人的感想としては、ヨーロッパのアルプスという横文字の地名をやたら有難がった結果が「日本アルプス」なのだろうということであります。

そんなわけで、私が飛騨山脈木曽山脈赤石山脈を称する際には、あくまでこれらの日本語の名称で称しようと決意しております。他の方が「日本アルプス」などと仰ってもそれにツッこむ気は毛頭ありませんが、心の中では「くだらねえ!」と密かにこれまで罵倒してきましたし、これからも心の中で罵倒していると思います(笑)。

そんなわけで、ヨーロッパに行ったら、ぜひ本来のアルプスに行ってハイジみたいな体験をしてみたいなあとミーハー的に思っている由里りんでした♪(笑)

あ、そうそう、この記事を書くためにWikipediaで「アルプス山脈」の記事を見てみたら、『その他「アルプス」を冠した項目』として「ディナル・アルプス山脈」「トランシルヴァニアアルプス山脈」「オーストラリアアルプス山脈」「サザンアルプス山脈」「日本アルプス (北アルプス南アルプス中央アルプス)」「アルプス山脈 (月) - 月面上に存在する山脈。雨の海の北東に位置する。」…が列挙されていました。
このうち最初の2つはヨーロッパにあります。3番目と4番目はオセアニアです。しかも「サザンアルプス山脈」って要するに「南アルプス山脈」っていうことであります。まあ、月面のアルプスを誰が称したかはわかりませんが、アルプスを称しているのってオセアニアの2国を除けば、せいぜい日本くらいのもののようです。しかも、オセアニアの2国って、どちらも英連邦加盟国……すなわち、イギリスからの移民の国であり、要するにヨーロッパ人がアルプスと称しているわけです。それも除けば、ヨーロッパ関係以外でアルプスを称しているのって日本ぐらいなもののようです。

こういったあたり、やはり日本人って横文字を有難がるおめでたい民族なのだなあ…と、あらためて私は思ってしまいました(苦笑)。