由里りんのぷらいべ~となお時間

白石由里が、たびてつの記録、ヲタの記録、その他ぷらいべ~と(笑)な出来事をいろいろと語るブログ♪

例の生活保護問題について…本当に悪い奴は件の芸人ではなく利権まみれの守銭奴たちと政治家たちだ!

タイトルどおりです。感心ある方のみお読みください。
あくまで私個人の考えですので、その点ご了承を。



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芸能人の肉親が生活保護を受給していたという問題。当該芸能人に怒りを感じた国民は多いようですが……しかし、ちょっと待ったと私は言いたいわけです。

親族だからといって、そもそも扶養義務があるというのがよく考えたらおかしいでしょう。J-Castニュースの某記事にも書いてあるのですが、成人の扶養義務を国民に課している先進国は日本くらいだというのです。そして、例えて言うなら、アメリカだったら、ビル・ゲイツの親兄弟だって公的扶助を受けられるとのこと。

んで、人によって意見は分かれるだろうけれど……そもそも、肉親っていうだけで、扶養する義務なんてあるの? 未成年である我が子ならわからんでもないけれど、イイ歳こいた大人の尻拭いを、たとえ直系血族または兄弟姉妹であろうとも、する必要があるんだろうか???

私は、自分の親や弟が仮に借金したとか、自分の都合で貧困になったとしても、それで私自身の将来の生活資金や私の子どもの生活資金が犠牲になるなんていうのは、ハッキリ言ってゴメンです。親兄弟といえども、所詮は自分と違う意思をもって自分勝手に動く人間です。そんな人間の尻拭いを私が負うなんてのは正直言ってゴメンです。

あ、ところで、上記にわざわざ「直系血族または兄弟姉妹」っていう書いた部分がありますが、ここで、扶養義務ってやつについて解説しときますと…民法第877条第1項には、直系血族及び兄弟姉妹は互いに扶養をする義務がある…と規定されてます。なので、親兄弟の尻拭いはゴメンだと私は書きましたが、それでは実は日本に住んでいる以上は済まないわけでして、扶養しなくちゃいけないんですね。困ったものです(苦笑)

日本人馬鹿だから、マスコミがああやって件の芸人たちを批判すると、扶養義務守らないなんてけしからん!…ってこと平気で知ったかぶりして言いますよね。マスコミは「税金ドロボー」的切り口で断罪しようとするから、納税者の連中が目先だけの損得勘定で「俺たちの税金を返せ」的に騒ぐのでしょうね。

まあ、個人的には、私も件の芸人さんたちには、親なんだし金出してやれと言いたい気持ちもあります。ただ、いくら親兄弟とはいえ。いや、親兄弟だからこそ、人間関係に深い溝ができている場合だってある。親だからと言って、酷い親だっているわけですよ。そんな親の面倒を絶対にみなくちゃいけないのかと問われれば、私はそれは個別に判断すべき問題だと思います。だから、件の芸人さん達の事情をろくに知りもしないで批判している某片山とか(←呼び捨てでいいよ、あんな奴(笑))、馬鹿な日本人たちは、本当に愚かだと思います。

んで、扶養義務という名目のもとに、身内の尻拭いをさせるっていうのは、一体誰得なの?って思います。それは、一部の大金持ちだけが得するわけですね! だいたい、困窮して生活保護を受給する人っていうのは、概してそんなに豊かじゃない場合の方が殆どなわけです。大金持ちの身内だったら、ある程度の金で囲っておいて問題起こさせずに済ますわけです。件の芸人さんの親にしたって、今でこそ有名で稼いでいる芸人さんだから一見叩かれてしまうわけですが、下積みの困窮した時期だってあったわけだし、だとするともともとがそんなに裕福なわけではないですよねえ…。

日本という国は、扶養義務者など身内に専ら尻拭いをさせるシステムがあちこちにありまして、公的なフォローの仕組みがありません。たとえば、家を借りる時に保証人って必要じゃないですか。要するに、何か問題おこしたら、親類に全て賠償請求するような仕組みなわけです。まだ身内がいる人ならなんとかなりますが、何らかの問題があって本当に困った人っていうのは、この身内の確保がままならない場合があります。まあ、その人自身のせいで問題起こしているからこそ、身内から見捨てられているという場合が多いわけですが、要するにその人の社会復帰のチャンスを奪っている社会なのですよ。あと、病院って、大概は保証人(身元引受人)がいないと入院を拒む場合もあります。ますます貧困で身寄りの無い方は、医療を受けるチャンスが無く、寿命を縮めると言うわけです。

こういった問題を「他人事」ととらえているうちは、私の言うことが理解できないと思います。理解できない方は、実におめでたいわけです。幸せですね(笑)。

ひきこもりやホームレスの問題など、人とのつながりを失ってしまうことで、その人には絶望的なほどに社会復帰の道が閉ざされているのは、この日本という国が公的な扶助に未熟であり、福祉に税金をかけて国民すべてを救い育てるという仕組みが無いからです。そして、なぜそのような後進的な仕組みのままで日本が留まっているのかを考えてみましょう。それは、一部の裕福で甘い汁を吸っている大金持ちが、自分達以外の人間に甘い汁を吸わせたがらないからです。要は彼らは、税金をあわよくば自分達の利権のみにもっぱら投入させようと、政治家どもを脅しているわけですね。国民に対しては、今回のような芸人さんの問題が起きると、そっちへ目を向けさせて、あわよくば生活保護予算がうまく削れるようにしようとしているわけです。どうりで某片山が騒ぐわけですよ(笑) そういえば、やたらマスコミが騒いでません? マスコミも所詮は利権まみれの連中と慣れ合っているんでしょうけど(笑) あと、保護率がすごく上昇して保護費が増大しているとかやたら言ってますよね。でも、そんなの利権まみれの連中に流れるお金をきちんと振り替えれば、予算確保なんてたやすいはずなんですがー(笑)。

※なお、保護率が上昇している原因の一つは、少子高齢化社会ゆえでもあるんです。

まあ、そんなわけで、件の芸人さんを叩くのも結構ですが、それよりも、国民の大多数に優しい税金の配分をしない利権まみれの日本の社会構造へ批判を向ける方が先じゃないかなあ? 民法877条を廃止し、公的保証制度を確立し、自分の出自がどうであろうとも平等に社会で生きるチャンスが誰にでも巡ってくるような、そんな社会にするべきだと私は思いますよ。

最後に。今回の芸人さんの問題は、芸人さんが問題なわけではないと私は思います。要は、生活保護を運用する側がきちんと運用していないというのが問題なのでしょう。嘘ついて生活保護を不正受給している人間はたくさんいるわけでして、そんな人間を生まぬためにも、ちゃんと調査して運用すべきです。
ただし、だからと言って、生活保護担当の役人をただちに責めるというのは実は筋違いでしょう。生活保護受給者がものすごく増えているので、行政側の人員不足という問題があるわけでして、保護適用者の数に比して職員が遥かに足りなくなっているのが現状とのこと。だから、単純に運用の責任だけを責められません。ですから、ちゃんと人員配置ができない国や自治体の問題であり、要するに政府の責任です。そこを住民・国民としてはしっかり責任追及すべきだと私は思います。