由里りんのぷらいべ~となお時間

白石由里が、たびてつの記録、ヲタの記録、その他ぷらいべ~と(笑)な出来事をいろいろと語るブログ♪

この2週間の私の状況について報告

私の状況と現況をあらためてお知らせします。概ねありのままをお伝えし、過度に皆様へご心配をかけず安心していただくためです。

一応、被災地の状況報告的な内容なので、万が一差し支えある方は、以下については無理に閲覧されない方がいいかもしれません。
(といっても、我が家は津波とは無関係だったので、激しい内容は無いと思います。その点ご安心を。)
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皆様がものすごく私の身を心配なさってくださり、すごく感謝の気持ちでいっぱいでした。
しかし、正直な感想を言えば、私自身の状況と照らし合わせて、過大にご心配をかけすぎているような違和感があったのです。こんなに皆様が私と家族のことを心配してくださるお気持ちが涙が出るほどありがたい一方、状況が落ち着くにつれて「心配させすぎたのは申し訳ない」とすら思えました。

その違和感の理由がわかりましたので、皆様に私の現況をお知らせする必要があると感じました。そして、皆様に、私と私の家族について正しく知っていただき、安心していただくことが大切と思いました。生活は完全では無いですが、それなりにちゃんと生活してますので、ご安心ください。ありのまま書きます。まとまりない文章になってますが…。

違和感の理由…一言で言うと、「被災地の悲惨な被災情報が、当事者の我々の現況と必ずしも一致していないこと」、そして、「そのような被災情報については、我々当事者は情報寸断ゆえに今まであまり知らなかった」ということです。

土曜日にネットが再通してから、いろいろとネット情報を見まして…いや、まじで絶句ものでした。すごい津波の被害です。
数々のブログやらツイッター、そして百聞は一見にしかずというとおりの動画の数々…あんまり見過ぎるとショックでそれこそPTSDとかになる可能性がありますから、そこは用心して無理をせずに程々に見ました。それにしてもすさまじい…。

まず結論をハッキリ申し上げておきますと、私も私の家族も津波は全く無縁でしたし、家も内陸部にあるので無傷です。ご心配なさらないでください。

我々現地の人間は、停電やら新聞の遅配やらネット不通やらで、情報に飢えているような状況でした。ラジオは聴けてもテレビは観られない…ネットはましてダメ…しばらくそんな状況でした。
そんな中、津波で壊滅的な被害を受けた海沿いのニュースや写真は新聞や職場のテレビ等でどうにかわかりましたけど、正直、被害の全体像がよくわからん状態でした。そんな中仕事もありましたし、まして情報なんてよくわからない。

関西在住の弟が激しく心配してたみたいで…私の携帯に入っていた弟からの不在着信の数がすさまじかったです。私の生死がわからず、半狂乱になって電話しまくったんじゃないかとか思うと、すごく申し訳ないと思います。そもそも携帯電話なんか、丸3日くらい役に立たなかった気がします。まして固定電話は論外でした。メールはもっと早く通じたから助かったですが、通話はまるでダメ! 弟もこの3日くらいで心配し過ぎでげっそり痩せたんじゃないかな? 神経質な弟だからかえって心配っす。

そりゃあ、あれだけすさまじい津波被害の報道見たら、弟をはじめとして、皆様はかなり激しく心配なさったことと思います。私の住む自治体の一部も津波被害に遭っていて報道されてますので、事情のわからぬ皆様のご心配は極度に達したかと…本当にご心配をおかけしました。まさか、地域によってはあんな状況になっているなんて、私は最初は殆どわからなかったものですから。

んで、順序前後しますけど、地震当日は私は職場にいたのですが、幸い建物損傷は殆ど無く(窓ガラスすら割れなかった)無事。同僚も来客も全員無事。事務室は滅茶苦茶になって、職場で汚さ第3位(笑)の私の机の書類はすさまじく散らかりましたけど、その日のうちに事務室は片づけました。職場の場所も海とは無関係な内陸ですので、津波は問題無し。
私の家にはバイクでどうにか帰りました。私の家も内陸部にありますので、津波は全く無縁です。建物はH19年築で新しく耐震基準もクリアしており、さすがに殆ど無傷で窓ガラスも割れず。家の中は、大量の本が落ちたり、DVDが皆落ちたり…息子にみつからぬようしまっていた「ないしょのつぼみ」のDVDが見事にさらけ出されていたのは後で笑ってしまいましたが(爆)…あとは、CDやDVDをしまっていたダイソー製のプラスチックのケースがいくつか割れてダメになったけど、損失としてはせいぜいそんなもので…あ、故障した昔のノートパソコンが上から落ちてたから、あれは完全にダメになったかもです。ま、せいぜいそんなもの。
あとは…台所のガラス製品や陶器は殆ど無事でしたが、弟から以前何かのお祝いだかお祝い返しだかにもらったお洒落なグラスが2つほど割れてしまいましたが、あとは無事でした。食器棚がちゃんとしててよかったです。
茶の間のテレビが見事に落っこちてまして…でも、幸いちゃんとテレビは観れます。どうせ古いテレビだから、もうじき地デジテレビに買い替えなくちゃならんのですが、とりあえずテレビが生きてて良かったです。あと、1年前に調子悪くなったデスクトップパソコンが落ちてたな…これも完全にダメになったかもですが、今はWin7のノート使っているので、問題無いです。

家の被害はせいぜいそんなもので、片付けには約2日かかりましたが、財産的には殆ど実害は無かったです。
ちなみに実害は…弟からもらったグラス2個。使いものにならなくなって久しいパソコン2台。そして後述のとおりガソリン不足ゆえにバイクが使えないことに伴って…交通費の余分な出費と、今回急遽購入した自転車代12800円(苦笑)。
そんな実害以外は、私も私の家族も怪我すらしてなくて元気です。食事もちゃんと摂ってます。ご安心を!

地震当日、相方と息子はショッピングモール(ここも内陸なので津波は無関係)へ買い物に行ってましたが、そこに車を置いて(車は後日無事に回収して現在ちゃんと使用してます)徒歩で帰宅。心配して様子を観に来た私の実家の父に拾われて私の実家(ここは内陸でかつ丘の上なのでまして津波は無関係)に身を寄せることになりました。私も合流する際に、私の家にある使えそうな食料等も実家に集約して、しばし皆で実家で生活することに。停電なので、暗いし寒いし…実家は都市ガスなのでガスが使えず、卓上コンロで調理です。何もすることがないから、皆で狭い部屋に身を寄せあって午後8時か9時には早々に皆で寝ちゃう生活が2〜3日続いたですね。ラジオ情報だけしかなくて、これは辛かった。ただ、灯油だけで作動するストーブが実家の倉庫に眠っていたので、寒さの問題はすぐに解決しました。
地震から3日目くらいに、実家に電気が突然通った時は嬉しかったです(私の家はまだ停電中でしたが)。電気が通り、テレビが観られた時には、文明のありがたみを実感しました。通電に伴い水道も出ました。電気が通ってまずやったことは、とにかく米をひたすら精米しました。精米しない米が大量にあったので、これで食糧問題が解決。あとは、私の家の様子を見に行きましたが(通電に伴う火災が心配でした)、その際に実家の近所の自販機に停電のため眠っていたミネラルウォーターをひたすら買いまくりました。我ながらあさましいと思いましたが、水の問題は深刻でした。だって、街中の自販機には全然ミネラルウォーター無いですし…。店もどこも地震直後に食料と水が買い占められてましたから。
その後、私の家の電気も地震から5〜6日目あたりにようやく復旧。水も出ました。ガスがプロパンなので漏れて無ければ大丈夫ってことで、隣家の旦那にガス使っても大丈夫か確かめたうえでシャワー浴びてシャンプーしましたよ。超気持ち良かった!
家の近くのファミレスがやっていて、そこでご飯食べた時は、とても美味かった! メニューが超限定状態だったけど、それでも美味かった♪
家も片づけたけど電話が通じない。だからネットもダメ。固定電話は地震から10日後くらいに復旧。ネットは土曜日にようやく復旧でした。

今の状況ですが、コンビニが不完全ながらもだいぶ営業するようになってきました。店内の在庫は惨めですが、おにぎりやら弁当やら(県内の工場がまだ未稼働なのか、栃木の工場から輸送しているっぽい)が、種類限定ではありますが、結構買えるようになってます。スーパーも並びますが贅沢言わなければ結構物が買えるようになりました。
でも、やはりスーパーやらコンビニやら、並ぶ光景は見られます。本当に物が無いというよりも、不要不急の買いだめ需要的な人がまだまだ多い気がします。それでも、食料品の混乱はようやく落ち着いてきたように思います。
最初の1週間の状況は、すさまじかったですもん。あまりにもすごいので、ありのままに全ては書けませんが…コンビニが開けば、皆がハイエナのように殺到しますし、スーパーも同様。まあ、私も若干似たようなことをしているので(というか、生きるためにはマジでそうせざるを得ない!)、人の事は言えませんけどね。
私は今回の災害を通じ、人間の本性を垣間見た気がします。在庫少ない食料を買い物客同士で分け合うなど、美しい助け合いの心遣いもたくさん見られました。それと同時に、買いだめやらの浅ましい行動、列への割り込みや喧嘩など、人間の醜い本性も目の当たりにしました。皆さんがいいかげん忘れていると思われる入試ネットカンニング事件で、性善説やら性悪説やらのくだらない論争がありましたけど、私は性善説性悪説の両方の証拠を目の当たりにしました。人間は両方もってますね。決して私も例外ではなく、自分自身の両方の本性と向き合うことになりました。

んで、いま私が一番欲しい物は何か? それはガソリンです! ガソリンスタンドの混乱はいまだ続いていて、徹夜で並ぶ人がいるものだから、私はさっぱりガソリンが買えません。通勤のために、急遽自転車買いましたもの。
バイクでは寒くて徹夜で並べません。車で並ぶとしても、仕事に出なくちゃいけないから、ガソリンスタンドに並ぶ暇もありません。休みの日は体力の回復でせいいっぱい。体力の無い相方に徹夜で並べなんてとても言えません。
そう! ガソリンスタンドに、徹夜で並んでいる連中がいるのです! それも、開くかどうか名言してないガソリンスタンドに徹夜で列を作る…それも、片側一車線の道にまで並ぶものだから、車がすれ違えなくて交通に支障が出てます! 怒りを感じます。
まあ、ガソリン問題が切実な人もいるんだろうけれど、買いだめの人間もいるのでしょう。私の父も私もガソリンが買えなくて本当に困ってます。ガソリンの流通が回復しても、買いだめ連中でしばらく混乱が続くだろうから、もう1〜2週間はガソリンが買えないんじゃないかと半ばあきらめてます。車社会の地域だから、皆切実なのはわかる。でも、諸事情でいま買いに行けない人間にとっては本当に困ります。公共交通機関も、JRが全然ダメになってて、バスもまだまだ当てにならない。というのも、運転士が安定して出勤できないせいとか(ガソリン不足の余波)、バスそのものの軽油も不足するとかの理由で、通常の平日ダイヤが組めず、それでバスがダメダメなのでした。こんな状況ゆえ、ガソリン不足が本当に困ります。後述のとおり、命拾いした祖母を実家に引き取っているので、もしも祖母が今後大きく体調崩した時にガソリンが無いと本当に困る…。タクシーはガソリンじゃなくLPガスだから動けているようですが、タクシー代だって馬鹿にならない…。
さすがにガソリンは宅急便では送れないので、ガソリンを保存する入れ物を相方の実家にお願いして送ってもらうことにしました…そう! ガソリン容器も既にホームセンターでは売り切れです! 皆様、考える事は全く同じ! とりあえず容器入手しておいて、もう少し落ち着いたら、バイク用のガソリンを車で買いに行こうと思ってます。
考える事が同じといえば…そもそも店舗から食料よりも先に消えたものって何だと思いますか? それは電池でした! 正直、やられたって思いました。そういえば、四国から災害支援に来てくださった作業員の方と話をしたところ、いま四国では電池が店から消えたのだとか…。被災地優先で在庫が流れるため、遠い四国の地で在庫不足が起きているのだそうです…。でも、今日行ったコンビニに電池が少しあったなあ…。まあ、世の中ってそんなものですね、所詮(苦笑)。

話があちこちいってわけわからなくなりましたが…とにかく、まず我々は食べ物は大丈夫ですし、ライフラインも復旧。物資不足の不自由さに我慢している程度です。一番欲しいのはガソリン! そんなところです。だいぶ恵まれた生活できてます。安心してください。こうやってWin7対応の自前のパソコン使って自宅からネットできているくらいですので!

本日は、行きつけの店で息子と一緒に散髪してきまして…店を経営しているご夫婦のいつもの元気な顔が見られて本当にうれしかった! あと、行きつけの喫茶店で久々にランチ。マスターの無事な顔が見られて本当にうれしかった! 知っている人の無事は本当にうれしい。仕事の関係でも、知っている方の無事がわかるととても嬉しいです。

あとは、親類が心配ですが…家が津波に巻きこまれた祖母が最初行方不明で心配しましたけど、関西在住の弟が必死にいろいろ問い合わせたおかげで生存が確認でき、無事に避難所から連れ帰ることができました。他の親類の無事もだいぶ判明しました。しかし、たまたま海の近くに仕事で行った某親類が津波に巻きこまれて亡くなったのはすごく痛かった…。家は津波とは無関係な場所なのに、運が悪かったわけでして…(涙)。急なことで遺影も無い状態の仏壇と骨壷に線香をあげてきました。今のとこ親類で亡くなったのはその方だけですが…犠牲はこれっきりにしてほしいです。

いま、身をもって、生きている喜びを実感しています。
皆様、生きていればいつか必ず会えます。また必ず会いましょう! お会いできる日を楽しみにしております。たとえば地元やら旅行先やら東京湾岸の年2回の聖戦(笑)やらにて!
鉄道ヲタクな私はその意味では決してめげていません! 空港は当分ダメらしいけど、新幹線は意外と早く復旧しそうだし、皆様に必ずや元気な顔を見せに行きます! だから、一緒に私鉄乗りつぶしにつきあってくださいね♪(笑)