由里りんのぷらいべ~となお時間

白石由里が、たびてつの記録、ヲタの記録、その他ぷらいべ~と(笑)な出来事をいろいろと語るブログ♪

「プルタブ回収で車椅子を寄付」なんて環境汚染とケガの危険がある行為するくらいなら普通の募金をしやがれ

今回も毒舌だじぇ☆
嫌いじゃない方だけ読んでくださいまし。 ***********************
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缶のプルタブを回収して車椅子と交換する…という取り組み、今でも全国で為されているようです。「本当にできるのかよ?」という疑問がその都度拭えませんね。

先日、河北新報のニュースサイト読んだら、こんな記事が!
(※文中の個人情報等を伏せる目的で、文中の固有名詞や具体的日時を伏せ、文章を一部省略してます)

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車いす購入の役に」■■社が●●校に“プルタブ”を贈呈

 ■■社が、●●校に空き缶のプルタブ約15キロを贈呈した。●●校は、収集したプルタブを車いすの購入につなげる活動を展開しており「協力はうれしい」と感謝した。
 ■■社は、工場を*月**日に着工し、*月**日に完成させた。この間、現場の作業員が飲んだ空き缶のプルタブを集めた。
 プルタブを受け取った▲▲君は「●●校では、これからもプルタブ集めを続けていきます」とお礼を述べた。
 ●●校は**年からプルタブ回収を行っている。プルタブで車いすを購入して福祉施設に寄贈している★★市の夫婦に、▼▼町社会福祉協議会を通じて贈っている。
(以下略)

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まずお断りしておきますと、プルタブを贈呈した■■社の方々や、プルタブを集めている●●校の取り組み自体は、それなりの善意(注:あくまで“ぞれなりの善意”という程度であり、実は“素晴らしい善意”で無いところが悲しいところ。これについては後述。)であり、やらない人よりはずっと立派であります。行為自体は批判されるべきものでもないですし、むしろそれなりに褒められるべきものです。

問題は、このような記事を載せている新聞社の側です。この際だから新聞社は正しい知識を学んで、このような取り組みの是非を読者に考えさせるべきではないかと思います。実は取り上げて話題にする価値すら無いというか、むしろ取り上げないで欲しい話題なのです。

まず、結論から言えば、プルタブ集めで車椅子がもらえるというのは、一応本当らしいです。実際やっている有志団体が存在しているようです。

ただ、問題は「なぜプルタブ?」かということです。

かつての缶飲料のプルタブは、缶から離されてしまうため、環境面での問題が明らかにありましたし、誤ってプルタブを口に入れた動物や乳幼児が怪我したり死亡する問題があったとのこと。ゆえに、かつてはプルタブ回収には意味があったのです。

しかし、環境問題ゆえに現在のように缶から離されないタイプのプルタブが主流になりました。現在の日本のプルタブのほとんどが切り離せないタイプになっているのはご承知のとおりです。だとしたら、常識的に考えて、わざわざ切り離すことは今や必要ありません。ちゃんと業者が対応すべき問題でしょう。しかも、「わざわざ切り離す行為に伴ってケガをする危険がある」のだということがわかります。切り取ったはいいけど、それを紛失したり落としたりして、むしろ余計なゴミが増える可能性すらありますよね? 無駄な環境汚染を助長する可能性すらあるのですよ! 決して子どもたちに推奨すべき行為ではありません。上述のとおり、環境問題からもともと端を発した活動なのですから、その趣旨を踏まえれば、もうプルタブ回収活動は終わっていなければならないのです。

なお、ゴミのリサイクルについては、各自治体は「ペットボトルの蓋は外して蓋の方はプラスチックごみとして出してください」と大抵言っていますが、「プルタブは切り離して出してください」とは決して言いません。理由はもう明らかでしょう。

以上のようなことから私は、缶から離されるタイプのプルタブが主流の時代を経験した世代ですので(歳がバレる!(笑))、「プルタブが切り離せなくなった今、わざわざプルタブを缶から切り離してまで寄付する意味があるの?」という極めて自然な疑問に至りました。今の若い子どもたちはプルタブが缶から離されないタイプの缶しか知りません。だから、あまりこのような疑問を抱けないと思います。

そして、私の疑問は、まっとうな疑問だったことが、調べてみるとよくわかります。
そもそも、リサイクルを担っている業界団体が、プルタブの回収を否定しており、むしろ切り離さないでリサイクルすることを勧めております。興味ある方は参考までに次の2つのリンク先をご覧ください。

「アルミ缶リサイクル協会」のページより
http://www.alumi-can.or.jp/html/question_01.html
http://www.alumi-can.or.jp/onegai/pdf/tab.pdf

「スチール缶リサイクル協会」のページより
http://www.steelcan.jp/qa/qa.html#5

要は、缶そのものをちゃんとリサイクルルートに乗せた方が効率的だし、回収側としてもむしろメリットですらあるようです。やる側としても、わざわざプルタブ切り離す離す「労力」と「危険」、そしてそれに付随して発生する「無用な環境汚染の可能性」をおかす必要は無いわけで、要は普段から普通のリサイクルをちゃんとやってれば済む話です。

そもそも、なぜわざわざそんなプルタブ回収なんてことを「わざわざ」やるのです? プルタブを集めて車椅子を贈ることがそんなに「立派」で「素晴らしい」行為でしょうか? もし本気で車椅子を贈りたいなら、たとえば生徒1人あたり缶ジュースを我慢して100円を寄付すれば、たとえば1クラスの生徒数が3クラスの小学校だったら1学年あたりの人数が100人くらいになるでしょうから、6学年で6万円のお金になります。車椅子の値段を知らないので偉そうなことは言えませんが、このように考えると1人100円募金の方が車椅子購入についても遥かに効率的な気がするのは気のせいでしょうか? しかも、缶ジュースを我慢するのだから、缶ゴミ節約になりますよ(笑)。毎月こういう募金を繰り返していけば、車椅子のみならず、どこかで地震が起きた際に臨機応変にそっちの募金に振り替えることも可能という考え方があります。そもそも、缶ジュース我慢することで環境問題に貢献します(笑)

というわけで、プルタブ回収なんて「それなりの善意」であるものの、決して「素晴らしい善意」とは言えません。こういった場合「やらない善よりやる偽善」なんていう言葉が議論を妨げますが、まあ、やらないよりはいいのかもですが、だったらお前ら、ちゃんと募金でもしてみろよ?…とか言いたくなりますよ。簡単じゃないですか? そのへんのコンビニには募金箱があったりするのですから。よくわからない活動より、明らかに効果のわかりやすいことやった方がいいでしょ? ジュース飲むお金我慢すればいいだけでしょ? しつこく言うけど、その分缶もペットボトルも消費しないわけなので、よほど環境問題に貢献しますよ(笑) …え? 売上減るからそんなことしつこく言うな!…ですって? そういうあなたは飲料メーカーの方?! そんなこと言われても知るか!(笑)

ところで、学校って大抵、公立学校として行政がやっているものですよね? 行政が一方で環境問題への取り組みやらリサイクルを推進している一方、学校ではかえって環境汚染やら怪我やらの危険すらあるプルタブ回収容認しているってどういうことなのでしょう? 行政の責任ですよね? 「教育部局は一般の行政部局とは独立している」とか言いだしそうな役人がいそうですが、そんなの一般国民に言ってわかるかよ? しょせんは縦割り行政の弊害です(笑)
というか、まさか…校長センセ! 新聞に取り上げて欲しいからやるわけじゃないでしょうね? そんなの、某24時間テレビと変わらないレベルでしょ?(笑) 善意の活動はマスコミにアピールする必要はありません。ひっそりと誰にも知られずやってせいぜい自己満足で終わる…これが本当の善意の活動ってもんです(笑)。そこいらのコンビニの募金箱にひっそりと100円放りこめばいいだけの話です。そういうことを教育するのが、センセ達の役割ってものでしょ!!!(笑)

以上、プルタブ回収について批判してみました。
「やらない善よりやる偽善」の理屈で反論する方は、まずそこらの募金箱に100円寄付したうえでほざいてください(笑)