旧野蒜駅舎を活用した震災復興伝承館には、震災とその後の復興に関する展示があります。是非、見学していただきたい施設です。
かつて駅舎に掲げてあった時計が展示されてますが、2時48分にて停止しています。巨大地震の襲来の時をまざまざと証言しています。体験した者にはわかりますが、東日本大震災を引き起こした｢東北地方太平洋沖地震｣とは、少なくとも2～3分以上は揺れ続けた、とても長い揺れの地震でした。発生時刻の2時(14時)46分から2分後に停止しているのは、この長い揺れを証言しているように私には思われるのです。
かつてこの駅舎にあった切符の自販機も展示されています。二度と電車がやってくることのないこの駅の跡が、かつては確かに観光地｢奥松島｣の玄関口として機能していたという証人が、この無残に破壊された切符自販機なのです。
私も、幼少期よりこの駅には何度も降り立ちました。思い出の駅舎は、この駅舎跡だけではなく、その前のもっと小さな古びた駅舎でした。
移設後の新駅に降り立ったことはまだ無いですが、いつか降り立ってみたいです。
