由里りんのぷらいべ~となお時間

白石由里が、たびてつの記録、ヲタの記録、その他ぷらいべ~と(笑)な出来事をいろいろと語るブログ♪

通過駅が2駅しかないボッタクリ特急

「旅と鉄道」という雑誌の11月号に「2駅しか通過駅のない特急もある」…という記述がありました。もちろん、在来線特急の話であって、新幹線の話ではありません(新幹線には「各駅停車」が存在するので2駅のみ通過ということを論じること自体が無意味)。

ほんとにそんな特急あるのかよ?…と思って調べてみると…なんと、確かに存在するのでした。九州の日豊本線のうち国分〜鹿児島中央間を走る「きりしま81号」と「きりしま92号」であります。

この区間には「国分・隼人・加治木・錦江・帖佐・姶良重富・竜ヶ水・鹿児島・鹿児島中央」の10駅しかありません。営業キロはわずか33.7キロです。この距離は山手線1周の営業キロ(34.5キロ)よりわずか短い程度です。したがって、ダイヤにもよりますが、各駅停車の電車でも42分で走る列車があります。こんな区間のみに特急を走らせること自体がナンセンスな気もしますし、走らせるならばノンストップかそれに準じる程度の停車駅じゃないと意味がないようにも思えますし、仮にノンストップであったとしても、せいぜい快速列車の扱いが妥当だろうと思います。

それにもかかわらず、きりしま81号と92号は、いずれも錦江駅竜ヶ水駅の2駅のみしか通過駅はなく、他の8駅全てに停車します。きりしま81号の場合、国分駅6:51発で、鹿児島中央駅に7:31に到着ですから、所要時間は40分…(92号は所要時間38分)。各駅停車で42分で走る列車があるのですから、つまりはわずか2分の違いだけのために、特急料金が課せられるわけです…。これって、ぼったくりとしか言いようがないなあと…(苦笑)。さらに言えば、この区間って、普通列車であっても竜ヶ水を通過する列車がかなり多く、その点から論じれば、通過駅は錦江駅のわずか1駅のみという考え方も成り立つわけでして、たった1駅のみとばすだけで特急料金徴収する列車ってわけですよ。

…と、ここまで書いてよく時刻表ながめたら、もっととんでもない事実が発覚!!! なんと、国分駅21:07発の普通列車は、竜ヶ水駅のみ通過で、鹿児島中央駅に21:46に到着します。…つまり、所要時間39分!! これじゃあ、きりしま81号よりも速いぢゃん!!!(苦笑)  普通列車より遅いのに特急料金徴収する特急なんて、もうナンセンスとしか言いようがありません!!(苦笑)

こうやって考えてみると、疑問がわきます。こんな列車が、商売として成り立っているのかどうかが甚だ不思議です。賢い客ならば、絶対乗りたくないと思うと思うのですが…? おそらく、つばめ36号との接続の関係で、国分から利用する客がいることはいるのかもしれませんが、必然的理由とも考えられません(もうちょい早起きしてもっと早い列車で旅行を開始すればいいだけの話ですし…)。それにしても、前後の普通列車を利用すれば通勤にもさほど違いはないと思われますし、この列車の利用価値はほぼゼロと思われるのですが…。それでも何らかの乗る客がいるからこそ、走らせているんでしょうかね? 普通列車にしてしまった方が、よほど客が乗ってくれると思うのですが…? どうなってるんでしょう?「さおだけ屋は…」的な発想からいけば、何らかの儲けにつながる理由があるからこそ運行しているのでしょう。前後のダイヤみてもイマイチ不可解…。誰か、わかる方の解明を望んでおります(笑)