由里りんのぷらいべ~となお時間

白石由里が、たびてつの記録、ヲタの記録、その他ぷらいべ~と(笑)な出来事をいろいろと語るブログ♪

JR山田線を三陸鉄道へ移管する話も出ているらしいです

津波被災のために運休しているJR山田線(宮古−釜石間)ですが、1月末の河北新報の記事で、「JR東日本が自社で復旧させた上で、第三セクター三陸鉄道岩手県宮古市)と沿線4市町に無償譲渡する案を検討していることが30日、分かった。」と報じられました。

この区間はBRTでの仮復旧をJRは提案していたわけですが、地元はあくまで鉄道での復旧を譲らず、JRの提案をこれまで拒否していました。

ところがここへきて、JR側が「自社で復旧させた上」で、しかも「無償譲渡」するとの意向を出してきたとのこと…。なんだか一見、すごい提案というか…素人目には一見奇妙な提案です。しかも、この記事では、「JR側は、譲渡後数年間の運営赤字補填(ほてん)なども検討しているという。」と書いてあります。

これだけ読むと、自社で復旧までさせて、しかもそれをタダでくれるっていう…一見かなり「お人好し」な提案に素人目には思えてしまいます。しかも、数年間赤字補填までしてくれる??? ますますお人好し度アップ???

こんな「お人好し」な提案って、なんだか妙ですよね? 一体どういうことでしょう?

この記事にはさらにこんなことが書いてあります。「施設が移管されると、自治体は維持管理費などの負担が増えるため、住民や議会の同意を得るなどの調整が必要になる。」とも書いてあります。

要するにこういうことでしょうか。つまりJRとしては、「自社復旧」「無償譲渡」「数年間の運営赤字補填」という譲歩をしてまでも、山田線から手を引きたい…ということですよね? これらの譲歩に要する費用よりも、山田線を今後続ける事の方が、負担が大きいってことでしょう。

「最初から鉄道で復旧させる」よりも「まずBRTでの仮復旧」をJRが今まで提案していることも、こうして考えるとやはり、鉄路で続ける事がいかにJRにとって負担なのかということがわかるように思います。

地域の足は大切でしょうけれど、鉄路で続ける事についてはこれほどまでに巨額の負担がかかる現状…今後、路線再生をどうするかは、この問題をどう考えるかが重要なように思います。

さて、それはそれとして話は少し変わりますが、山田線を鉄路で復旧させて、三陸鉄道へ移管し、海岸を走る盛−久慈間が一体化して三陸鉄道が生まれ変わるならば、それはそれで鉄道ファン的にもとても興味深いことですし、うまく利用すれば三陸の復興にとって大きな起爆剤となる可能性がありますね。その点で、この件について今後の推移を見守りたいと思っております。