毎日新聞のサイトで知りましたが、2010年7月の土砂崩れによる脱線事故以来ずっと不通になっているJR岩泉線について、JR東が再開を断念して廃線する方針であることがわかりました。
今まで話がまったく動かないうえ、東日本大震災により被災した一部路線についてはBRT化の問題も出て来ていましたから、もしかしたらダメかもしれないという予感はしておりましたが…やはり廃止の方向になってしまいましたかあ…。
毎日新聞の記事によれば、「乗車率が悪く、存続について株主に説明がつかない」とJR幹部が岩泉町長に話したらしいとか…。もし廃線が本当に実施されると、廃線（※三セク転換等を除く）は実はJR東としては初めてなのだとか。今までは株主への説明が一応ついていたということなのでしょうか…？
岩泉線の廃線がもしも実施されてしまえば、今後それを前例として、いろいろなJR赤字路線の廃線が加速する可能性がありますね。同様に災害で不通になっている名松線一部区間については、2016年あたりの再開を目指すようですが、もしかしたら影響する可能性もゼロではないかもですね…。
公費を投じて守るべきか？ それとも「バスで済むところに公費を投じることがナンセンス」なのか？…との議論がこういう場合必ず発生します。乗らない地元の方にも責任はあるでしょうが、自動車利用者に結局優遇してきた国のやり方の責任もあるでしょう。いずれにせよ、利用者が少ないことが最もネックだったわけですが…。
岩泉線は今まで3回（片道換算）乗りましたが、どれもいい思い出でした。鉄道ファンとしては、この景色のいい路線が廃線になるのは、とても惜しいです。
