由里りんのぷらいべ~となお時間

白石由里が、たびてつの記録、ヲタの記録、その他ぷらいべ~と(笑)な出来事をいろいろと語るブログ♪

私鉄乗りつぶしは難しい☆

昨年…すなわち、2010年4月3日にJR全線完乗を達成し、その日のうちに気持ちを切り替えて日本の鉄道全線乗りつぶしに目標を変更したわけで…すなわち、現在はJR以外…いわゆる「私鉄」の乗りつぶしがメインになっております♪(以下、JR以外という意味で「私鉄」という用語を使用します)
さて、私鉄乗りつぶしを開始したわけですが、JRが全線約2万キロ、私鉄が全線約7500キロです。よって距離的には私鉄はJRの4割未満です。なので、最初はあまり私鉄乗りつぶしにJRほどの魅力を感じないだろうと思っておりましたが……しかし、甘すぎました!!! JR乗りつぶしに比べ、私鉄乗りつぶしはレベルが高いということに気が付きました!!! 以下にその理由を列挙します☆

■[1]緻密な行程が組めず旅程にどうしてもロスが生じる
JRの場合は、大型時刻表によってダイヤの詳細が公表(※大都市圏の一部路線を除く)されています。なので、たとえば三江線木次線芸備線などの運行本数が1日3本とかのレベルの超ローカル線が固まる中国地方のような意味での難しさには苦労しますが……しかし、ダイヤが明らかな分、分単位の緻密な計画を立てる事が可能です☆
しかし、私鉄の場合は必ずしもダイヤの詳細が明らかではない場合も多く、そうはいきません。大都市圏の過密路線の場合はダイヤの詳細は掴めませんし、頻繁に遅延も発生することを考えれば、仮に緻密なダイヤを入手していたとしても、完全に当てにはできません。また、併用軌道の渋滞や交通信号などに運行状況を左右される路面電車の場合は、ダイヤそのものを当てにできません。そのため、乗りつぶし計画が必ずしも綿密に組めない場合が多く出て参ります。
したがって、どうしても行程に安全係数を多く取る必要があるため、旅程全体にロスが多く出て来ます。そのため、乗りたい路線や行きたい観光地が多くなる場合、JR乗りつぶし旅行の場合と比べて、どこかで諦めざるを得ないスポットが、旅行計画段階でより多く出てしまいます。これは結局、乗りつぶし距離を多く稼げないことにつながってしまいます。

■[2]JRに比べて同じ時間で稼げる乗車距離が短くなりがち
JRの場合は特急列車(新幹線も含む)が各地に走っているため、短い時間でより多くの乗車距離を稼ぐことが可能な路線が多いです(※乗りつぶしは全て鈍行に限定しているという方もおられますが…それは例外とします)。
しかし、私鉄の場合はJRのような短時間で多くの距離を乗車できるような特急はあまり走っておりません。地方ローカル第三セクターなどは鈍行のみの路線が多いです。大都市圏を走る大手私鉄等は、狭い範囲の地域輸送が主体となるため、特急列車といってもJRで言うところの快速列車相当になり大して距離を稼げない場合がほとんどになります。したがって、時間をかけた割には、あまり乗りつぶしが進まないということも多いです。特に地下鉄は基本的に鈍行オンリーです。
また、地下鉄の場合は過密な都市圏を走る分だけ駅間距離が短いこともあり、表定速度が遅くなることを余儀なくされます。そのため、短い距離を乗るのにとても多くの時間を消費しがちです。


■[3]JRは全国路線網、私鉄は事業者毎に細切れ
まあ、これは仕方の無い事ですが、私鉄は当然事業者毎に路線が細切れになっています。なので、ある地方ローカル私鉄を乗りに行く場合、その路線だけの乗車分しか新規乗りつぶし記録を更新できないという事態も多くなります。
また私鉄の場合、地方ローカル第三セクターの場合、盲腸線で行き止まりという場合も多く、そのためにより非効率な旅程を余儀なくされるということもあります。それこそ、その盲腸線のみが新規乗車分という事態になってまいります。
これらの例の最たるものはケーブルカーでして……たとえば筑波山のケーブルカーは、そこに到達するためにはバスで行かなくてはならないため、その分のロスが極めて大きく、それこそケーブルカー乗車分の1.6キロだけしか記録更新できないといった事態になりかねません。
一方、JRは全国路線網なので…たとえばある地方のローカル線を目当てにする場合でも、現地に至る交通手段をJRで固めれば、ついでに途中のJR線も併せて新規乗車できるため、非常に効率的に記録更新を行う事が可能になってきます。

■[4]種類・会社が多く奥が深すぎる
一口に私鉄といっても、普通鉄道(2本のレールを走る「普通」の鉄道)だけではなく、モノレールやら新交通システムやらケーブルカーやらいろいろなものを含みます。そして、運営会社もかなりの数に上ります。そのため。まずどのような種類の鉄道があり、どういった運営会社があるのかという、幅広い知識が要求されます。「乗りつぶしオンライン」などの便利なサイトを利用すれば、全国の私鉄を把握する一助になりますが、最終的には自ら路線の知識を身につけることが必要となり、かなり高度なスキルが要求されるところです。
ケーブルカーは地理的に他の鉄道からのアクセスが難しい場合もあるため、到達するのに一定の旅スキルを要求される場合が多く、この点も私鉄乗りつぶしの何度が高くなりがちな要因です。

■[5]旅費がかかる
18きっぷに代表されるようないわゆるフリー切符の類については、私鉄は当然ながら各会社毎に出しているのが基本です。フリー切符が無い会社も多いです。そのため、乗った会社の数だけ、その都度結構な額の運賃負担が発生するという状況になっており、旅費が意外にかさんで参ります。

…以上、私鉄乗りつぶしはやはりJRに比べてかなり難度が高いという結論に私は至りました。
いきなり日本の鉄道全線という目標を立てる方はもちろんいらっしゃるでしょうけれど、JRをまず乗りつぶして、次に私鉄に範囲を広げるという方もかなりいらっしゃるように思います。上述した私鉄乗りつぶしの困難さを考慮すれば、JR→私鉄というステップを踏む方が多いのは、理にかなっているとも言えると思います☆ やり方は人それぞれですが、まずJRで乗りつぶしの楽しさを味わってからでも、私鉄まで範囲を拡大するのは遅く無いと私は思います♪

現在、私の私鉄乗りつぶし率は47.7%(3583キロ)。もちろん、2010年以前からの乗車分も記録に含めておりますゆえ、2010年4月3日以降の新規記録はさほど大した量にはなっておりません。今後も困難が予測されますが、めげずにやっていくつもりです☆

※9月29日と30日の記録備忘メモ:
埼玉ニューシャトル 大宮→内宿 29日乗車(完乗達成)
千代田線 赤坂→代々木上原 29日乗車
半蔵門線 表参道→神保町 29日乗車
東武野田線 船橋→新鎌ケ谷 29日乗車
東武野田線 新鎌ケ谷→大宮 30日乗車(両日で完乗達成)