由里りんのぷらいべ~となお時間

白石由里が、たびてつの記録、ヲタの記録、その他ぷらいべ~と(笑)な出来事をいろいろと語るブログ♪

本屋がまた減る

地元のジュンク堂書店が7月に閉店するとのこと。実に残念でなりません。出版不況に加え、コロナが追い打ちをかけたのだとか。

 

これまでも、思い入れのあった本屋がいくつも閉店しました。全国展開の大型書店に負けて、地元ローカルな愛着あった名店がいくつも閉店しました。かつて学校に通っていた頃に、参考書や専門書を探し回った名店でした。ジュンク堂は、地元ローカルな店の敵たる全国大型書店の一つでもあったわけでして、我が地元の名店をたくさん潰しておきながら撤退してしまうことには、恨み言も言いたい気もいたします。

 

それはともかく、私の地元のジュンク堂って、学術書や専門書の品揃えがすごく良かったのですよね。硬派なラインナップでした。そういう書店が閉まってしまうのは、残念です。これからどこで専門書を漁ればよいのやら・・・。

 

本屋っていうのは、いつぞやも書いた気がしますが、単純に本を買うだけの場所ではなく、いろんな本と触れ合う大切な空間でもあるのですよね。これは、通販では絶対に真似できない本屋の良さなのですよ。様々な書棚を歩き回る中で、思いもかけなかった本の存在を知る事ができます。このめぐりあいこそが、本屋の醍醐味です。そして、本を直にとって、その手触りを存分に堪能し、ページを繰ってどんな本か中身を確かめる。その行為の中で、本とのお見合いを果たし、購入するかどうか考える。・・・これが楽しくて、私は本屋に足を運ぶのです。本屋の「空気」を吸いに行く・・・常々私は本屋の魅力をそう表現しますが、その意味とはまさにこういうことなのです。

 

通販は確かに便利でしょう。でも、通販では絶対に味わえない貴重な知の空間、それが本屋です。それが消滅したとき、我々の知は、飢餓状態に陥ることでしょう。そうなってしまっては遅いはずなのですが・・・。かつての同僚で、通販でやたら本を買う人がいましたが、中身を見ずに本を買うというその行為が信じられないと思ったものでした。本に実際に触れて手触りに始まって中身を丁寧に吟味する・・・それ無くして知的刺激は得られないはず。

 

これ以上、我が地元から本屋が減らぬよう、ただただ祈るばかりです。